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2017年3月2日 print

石川・新春セミナー「激動の時代に生き残る人財マネジメント」

変革期への対処は人材育成から

  石川石商・協(吉岡英一郎理事長)主催の「新春セミナー」がこのほど金沢市内で開かれた。石油業界の将来像やSS経営のあり方などのセミナーが多い中で、今回は社員の育成や発想を豊かにするリラックスの方法を中心に、富山県在住の健康心理士・八尾稔啓氏が講演、参加者全員で体を動かしての実技も行うユニークなセミナーとなった。「激動の時代に生き残る人財マネジメント~人は石垣、人は城の神髄」をテーマにしての主な講演内容は次の通り。

リラックスの仕方などを参加者に指導する八尾氏(左)

 大学や行政機関、大手企業、医療施設などで講演やカウンセリングを積み重ねてきた。そこで気付くことは、外資系企業が日本の思想・文化を懸命に学んで成長しているのに、肝心の日本人の組織はこうしたものを忘れ去ってしまっている。剣道、柔道など日本人が大切にしてきた武道の精神から外れ、逆に会社でいえばブラック企業など人を大切にしない風潮がまん延している。いまやコンビニが郵便局や銀行、役所の業務までこなしている。安穏としていられる時代ではない。いかに社員にやさしい会社になるかを真剣に考えてほしい。社員の満足度のない会社が、顧客満足度を高められる訳がないのだ。
 石油業界も変革期を迎えているが、会社の大小は全く関係ない。要はこの変革にどう対応していくかでSS生き残りの勝敗が決まる。時代のキーワードにどう対処してくのか。そのためにはまず社員、従業員を育てることが第一。心技体のバランスを育成しての「人間力」、自立性やアイデンティティを重視しての「自分力」、異質文化との融合や人脈を広げる「コラボ力」、目に見えないものを見抜く「本質力」などを高めていくことが大切。
 そうしたものを育てていくには心の病があってはならない。うつ病などの病気への対策ではなく、日ごろから病気にならないようにする。病気予防はまず気を鎮めリラックスすること。コンプライアンス順守も大事だが、メンタル対策はもっとやってほしい。人を雇用した以上、育てることを忘れてはならない。あいさつ一つにしても、なぜ必要か、心からのあいさつだけが相手に伝わるという基本を教えていかなくては駄目だ。理屈や知識では人は育たない。