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2017年3月26日 print

関東・今冬灯油終盤も息抜けず

 シーズン終了に近い今冬灯油市場だが、北関東地方の地場業者は「いまこそ採算性が問われる」と現状に強い危機感を示す。シーズン半ばで大幅な仕切り値上げが続き、その際のコスト上昇分が未転嫁だったことがここにきて負担となっている現実に、「気を緩めてはいけない」と、改めて在庫処分セールのような安売りに警鐘を鳴らしている。

 今冬灯油市場はシーズン入りに冷え込んだことや、打ち出し価格が消費者に受け入れられたことなどから、「手応えを感じる」と話す業者が多かった。北関東の大手販売業者も「税込み18㍑で1400円を平均としたSS店頭価格は、需要を喚起したと思う。問題は年明け以降の仕切りにある」と振り返る。

 1月以降、寒波が停滞しながら、需要が逆に伸び悩む地域が各地に散在した。SSからは「大雪の影響で灯油を買いに来てくれない」「寒さの限界を超え、かえって悪影響」などの悲鳴も聞かれた。

 そこに灯油仕切りの連続値上げが始まり、「例年とは異なる市場動向」と判断する業者が多く、市場の先行きに不透明感が募ったのは確か。これまでの経過を踏まえ、北関東の地場業者は「値上げしてシーズンに幕を下ろそうとは思わない。だが、投げ売りしてさっぱりする訳でもない。灯油の商品価値が問われている」とし、いまこそ緊張感ある市場が必要と訴えている。