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2017年3月27日 print

業転下落で乱売再燃?

格差拡大に警戒感 かぶり回避正念場

 関東地方の石油製品市場に是正機運が浸透する中、需給状況に変化の兆しが見え始めた。これまで値上がりを続けてきた仕切りが、ここにきて横ばい状況に入り、商社は業転価格も急速な上昇基調から下げ基調へ入るとの見方が商社から聞かれる。一時は5円以下にまで縮小した系列仕切りと業転の価格差が、再び拡大することへの警戒感が強まっている。

関東各地でガソリン126円をボトムとした市場となっているが・・・

 好市況地域ではセルフSSのガソリン価格が130円、一般的な市場でも128円を中心とする価格帯に入った関東市場。だが、激戦地や幹線道路では、仕切り上昇分の転嫁が遅れ、実態として121円から125円の系列セルフSSが多数確認された。
 この事態に大手販売業者は「どう見てもこれは廉売状態。それでも売りたいという焦りを感じる」という。1SSディーラーも「同業者に聞くと仕切りは確かに上がっている。憶測だが一部業者の拡販姿勢が問題」と訴える。
 状況が仕切りの高騰局面から小康状態となり、激戦地のSSにとって経営環境がさらに悪化するとみる業者も多い。「このまま仕切りが下がる流れになれば、コストアップ分のかぶりを受ける。未転嫁分のコストが経営に重くのしかかる」と指摘する業者もいる。
 市場に余剰感が現れれば、それを先取りし集客する系列量販SSや、スポット安を要因に拡販姿勢を強めるプライベートブランドSSの勢力が増すことも予想され、「これからは予断を許さない」との警戒感も市場に浸透している。
 新年度を目前に控え、流動的な市場動向に入る中、仕切りの完全転嫁ができなかったSSが、一層苦しい経営環境に陥ることを懸念する業者も多い。