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2017年3月29日 print

関東・業転軟化なら混乱再燃

レギュラー123円を表示する系列SS(3月23日時点)

 年度末を迎えた関東地方の激戦地が正念場を迎えている。ここにきて業転市場が高騰局面から値下がり局面に入ったとの見方が強まり、プライベートブランドSSとの競争の結果、仕切りコストの完全転嫁をできなかった業者にとって、コストが「かぶり状態」のまま競争激化へと進む可能性が出てきた。地場業者からは「このままでは経営危機は回避できない」との声も上がり始めている。

 激戦地では「仕切価格以下」ともいわれるガソリン価格が散見される関東一部地域。地場業者にとって「コスト転嫁は待ったなし」との危機感が強い。だが、障害となっているPBSSが、業転市場の値下がり局面により勢いづくとみられる。

 北関東で複数の供給ルートを持つ業者は、「ほぼ1ヵ月間で6円値上がりしてきたガソリン業転市場が先週、わずかに値下げへ転じた。今後はさらに下げ局面が進むのではないか」と予測する。

 業転値上げ局面の市場動向はジョイフル本田が5円程度の値上げを段階的に行ってきたことで実証済みだが、問題はこの期間に系列量販SSがジョイフル本田以下の価格で販売を継続してきたこと。引きずられる形で、一部激戦地ではレギュラー実売125円以下が横行してきた実態がある。

 採算販売に徹してきた業者は「仕切価格以下で販売できるのは事後調整を期待しているということだろうが、新年度以降の元売再編を考えれば不透明さは残る。そもそも調整で年度決算を乗り切れる訳がない」と憤る。

 業転市場の高騰局面から下落局面がいつ加速するのかを警戒する業者も現れている。