2017年3月31日 print

【石油の力 SSの力】第235回 富山県立山町  消防団支援

安全・安心の町づくりへ結束

 地域の安全・安心を守るSSと共通目標の地元消防団を支援しようと、富山県立山町の石油組合仲間が立ち上がった。ガソリン代値引きサービスで、団員不足の消防団活動を応援するのが狙い。町当局の小売業への呼びかけに率先して応えた組合員による支援は、新年度のあす4月1日からスタートする。

元消防団支援に乗り出した富山石商の坂井和男中新川支部長

 過疎化や若者のサラリーマン化などによる消防団員の減少は全国的な傾向。富士山、白山と並んで日本三名山の立山(標高3015㍍)を背にする立山町も、この10年余り人口は年々減少し現在約2万6500人。65歳以上の高齢化率(30・6%)も全国平均(26・6%)を上回ってなおも進行中だ。

 地域密着の消防団員は、非常勤特別職の地方公務員資格を得るが、プロの消防署員とともに火災、自然災害、地元の祭りや行事にも出動。さらにポンプ車操法訓練等もあり、会社勤めなど働きながらの団活動は若者たちから敬遠されがちなのが実情。同町の場合、定数325人の消防団は、町内10地区の分団で構成されるが、団員数は5分団で定員に満たない状態が続いている。

 町では昨秋「消防団応援の店事業」に乗り出すこととし、町内の飲食店、各種小売店、理髪店、タクシー、ホテル、旅館等に料金割引などのサービスで団への支援を求めた。これにいち早く応えたのが富山石商・中新川支部の坂井和男支部長(坂井石油社長・昭シェル系)だった。SS創業の父親(昨夏他界)は本業を坂井さんに任せて町議3期、県議5期、県議会副議長、立山町消防団長などで活躍。地域貢献には特に力を入れていただけに、その遺志を継いでSS同様に安全・安心の町づくりに尽力する消防団への支援を仲間たちに呼びかけた。支部立山ブロック組合員8人(8SS)のうちJAなどを除く6人(6SS)が賛同。町総務課や消防署消防警防係と細部を詰め、他の業界に先がけてSSによる消防団応援が決まった。

 町では3月末現在で登録されている313人の消防団員に顔写真付きの「団員証」、SSには店頭張出し用の「立山町消防団応援の店」ステッカーをそれぞれ配布。給油時に団員証を提示すればガソリン1㍑につき一般販売価格より2円値引きサービスする。組合側はこの事業が定着すればサービスを団員の家族にまで拡大する方針だ。坂井支部長は「小規模SSばかりだが、地元のためならと組合員の結束は早かった。協力の輪が広がって消防団活動を活発化させていきたい」と笑顔で抱負を語っている。