【2020 新年特集】 四国特集 〝四国はひとつ〟を合言葉に①
今年の全石連総会・ＳＳビジネス見本市を高知で開催する四国支部。減販の進展は全国を上回り、人手不足や高齢化も急速なスピードで進行している地域ではあるが、素晴らしい四国の魅力を満喫してもらえるよう１つになって成功を目指す。四国地区の現状や課題、高知総会に向けての抱負を四国支部長と４県の理事長に聞いた。
【天野博司全石連四国支部長】
４県力合わせて総会成功へ
――現状をどのようにみているか
四国は販売量が落ち込む中で人手不足が顕著となっており、難しい舵取りを強いられている。しっかりとマージンを確保したうえで、合理化を図らなければならない。カーケアについても収益力のある商品に力を入れることが大事だ。フルサービスのＳＳでは、まだまだ省力化できる作業が見受けられる。配達などもお客様に協力いただきながら、ルートや時間などを効率化して人手不足に対応してほしい。
――将来に向けて必要なことは
高齢化や後継者不在で将来的には廃業が加速すると思われる。Ｍ＆Ａなど廃業しやすい仕組みをいまから整えておくことが必要だ。過疎、離島の問題には国や自治体などの支援が不可欠となる。まだ顕在化していないが、今後に向けてＳＳネットワークをどのように維持していくかを検討していく時期にも来ていると思う。
――若手の育成に力を入れているが
四国支部長として若手経営者の育成には特に力を注いできた。４県の青年部（徳島を除く）の交流会を立ち上げ、年１回、情報交換や懇親の場を設けた。これからもこうした集まりにぜひ多くの若手が参加してほしい。系列を越えた横のつながりができるだけでなく、同じような立場の人との交流は今後の人生に大きな意味を持つと信じている。新しい時代へ向けた知識をしっかりと習得し、次の時代を担ってほしい。
――高知総会に向けて
高知という地方都市の魅力を十分に感じることができる総会、見本市にしていきたい。地方ならではのぬくもり、古き良き時代の名残を存分に感じてほしい。そして四国地域以外からも多くの来場をお待ちしている。“四国はひとつ”を合言葉に４県一致団結して成功に導きたい。