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2020年1月15日
【東西南北】熊本・浜徹雄天草支部長 ★整備業界
経営の多角化も必要
熊本石商天草支部長の浜徹雄氏は時代の先を読む先見性と卓抜な発想、そして気さくな人柄によって全国自動車整備協業協同組合協議会の会長を長く務め、勇退した後も名誉会長として整備業界を支えている。経営している浜石油(天草市、JXTG系)も自動車整備、レッカーなどの事業で地元になくてはならない存在だ。
最近、最新の「自動走行装置」の車に乗り換えた。安全装置運転支援システムを搭載し、誤発進の防止はもちろん、追突を防ぐ自動ブレーキ、先行車に自動追従する機能も装備。自動運転技術の急速な高度化を実感している。
その一方で、整備業界が直面している環境の厳しさを指摘する。「AI化が進めば進むほど整備も高度化が求められる。かつては地方の小規模経営の整備工場は車検だけでも利益を得ていたが、これからは困難になるだろう」と今後の課題を指摘する。
「SSが抱えている問題と同じだが、車に関連する様々な事業によって経営を多角化しなければ生き残れない。そして同業者が力を合わせることが最も大切です。組合はそのためにもなくてはならない組織です」と強調する。