北海道 自動車 連載

【石油の力 SSの力】第359回 北海道札幌市  モーターショー

 “石油の力”で走る新型車を展示

 第5回目となる「札幌モーターショー2020」がきょう1月17日から3日間、札幌ドームで開催される。2年に1度の国内最北のモーターショーとして道民に定着した感のあるこのイベント。変革が加速する自動車技術のこれからを知るためにも、道内のSS関係者は必見だ。

前回は道産の「寒冷地仕様コンパクトEV」が目玉だった
前回は道産の「寒冷地仕様コンパクトEV」が目玉だった

 北海道初の総合自動車イベントとして、第1回目の札幌モーターショーが開催されたのは2012年2月。初めてのテーマは「クルマの未来、北海道に集結」だった。14年2月の2回目は「未来のはなしをしよう」。16年1月の3回目は「夢は加速する」。18年1月の4回目は「あなたをあしたにつれていく」。そして5回目の今回は「未来は、想像より体験だ」。
 札幌モーターショーは、東京、名古屋、大阪、福岡に次いで国内5番目となるモーターショーとして企画された。北海道が自動車生産の拠点として成長していることを世界に向けて広くアピールすることが最大の目的で、1回目は北海道の自動車産業の集積をアピールするゾーンを設け、道内企業がコラボレーションして製作した「メイドイン北海道」のコンセプトカーを展示した。
 今回は複数の道内ものづくり中小企業が独自の技術を持ち寄り、研究・開発を推進する「Team NEVS」による「観光地等向け牽引型EV」(愛称:cocomo)を紹介する。このほか、北海道科学大学短期大学部の学生が作製したフォーミュラーマシンなど、道内の自動車関連プロジェクトの成果を展示。道内工業系学校からの3チームによる「北海道ハンドメイドエコカーコンテスト」も行われる。もちろん、来場者お目当ての車両展示は今回も充実。今回は4輪メーカーが国内8・輸入12の20ブランド、2輪メーカーが国内3・輸入12ブランドの15ブランド、特殊車両メーカーの1ブランドと合計36ブランドが出展する。4輪メーカーの各ブースではEVのコンセプトカーに注目が集まりそうだが、「石油の力」で走る新型車が多いことも会場で確認してほしい。
 各メーカの最新型車による体験試乗会では、11車種の冬道での性能を体験できる。また、道経産局はモーターショーの同時開催ミーティングイベントとして「空飛ぶクルマの未来を語る」を初日の17日午後1時から同会場で行う。
 会期はきょう17日から19日の3日間。開催時間は午前9時~午後6時(17日は午前10時から。19日は午後5時まで)。