連載 ポンプあいらんど

ポンプあいらんど

▼最大で9連休となった今期の年末年始商戦。異例の長期休暇なだけに当初、商戦への期待感も高まったが、蓋を開けてみれば、平年並みのところが多く、肩透かしを食った形。高い気温、少雪のため、灯油、除雪用など冬物もさっぱり。暖冬に泣かされた商戦といえよう▼この暖冬、雪不足でスキー場の3割が営業不能というから、事態は深刻。これもCO2による地球温暖化の影響とされると思うと閉口させられる。かつては、太陽活動説、気候変動説などCO2悪玉論への懐疑も聞かれたが、最近はほとんど聞かなくなった。個人的には、地球内部活動の活発化の影響も問いたい。これだけ噴火や地震が相次ぐのだから▼この1月で阪神・淡路大震災から四半世紀が経過、来年には東日本大震災から10年を迎える。2つの大きな震災から学んだことは、石油機器の有用性と日ごろから災害に備える姿勢の大切さだ。その象徴的な活動として位置づけられるのが『満タン運動』だろう▼災害対策の要所は日常にこそある。消費者の立場から言えば、ガソリンも含めたローリングストックであり、SSの立場から言えば、“最後の砦”を守れるだけの経営体力の維持にほかならない。他の小売業に比べSSは利益率が低すぎるという。適正な利益を日々積み上げること。これも大切な災害対策ではないか。