ポンプあいらんど
2020年1月22日
ポンプあいらんど
▼今冬の暖かさで広島では初雪が平年より大幅に遅れている。過去最も遅かった1935年1月16日の記録を85年ぶりに更新し、記録的に雪の降らない冬が続いている。初雪は各地方気象台職員が目視で雪かみぞれを確認しなければならず、このままではこの冬は雪を見ることはないのではと思いながら空を仰ぐ▼暖冬は寒がりな人にはとてもありがたいことなのかもしれないが、スキー場などでは降雪があるかないかは死活問題。中国地方のスキー場は人工降雪機をフル稼働させて営業しているようだがこの状況では例年並みの客入りは見込めず厳しい状況となっている▼暖冬の影響はスキー場だけでなくSSにも厳しい状況をもたらしている。人口減少や電化などで灯油の需要が減少している中、暖冬でさらに需要が伸び悩むとなれば本格的な灯油シーズンの中で頭を抱える関係者も多いのではないか。スタッドレスタイヤの販売なども低調との声が多く聞かれ、ダブルパンチの様相を呈している▼自然の成り行きを人はどうすることもできない。SSはその時々の自然環境に合わせてそこに住む人の生活を安全で快適なものとするため日夜頑張っている。新しい年を迎えても厳しい市場環境が続くが、負けてはいられない。これからでも遅くはない。冬将軍の到来を待ちつつ、冬は冬らしくと願うばかりだ。