札幌MS・フィット、ヤリスが初出展
2年に1度の北日本最大規模の自動車関連イベント、「札幌モーターショー2020」が先ごろ閉幕した。札幌ドームを会場として、2012年から始まったモーターショーは今年で5回目。3日間の会期中は目標の10万人には届かなかったものの、全道から訪れた合計約9万600人の来場者で会場は連日熱気にあふれた。
オープニングセレモニーでは、実行委員会名誉会長の鈴木直道北海道知事が「北海道でも自動車関連産業の立地が進み、大手自動車関連企業の道内調達は過去最高の状況。積雪寒冷である北海道で自動運転の研究拠点の誘致を進めるなど、さらに自動車関連産業の集積を道内経済の活性化につなげていくことが重要」とあいさつした。
ドーム内には国内外24社・34ブランドが最新の自動車・オートバイなど154台を展示。「北海道自動車産業ゾーン」での11台を合わせて車両出展台数は165台に上った。
国内メーカー各社は、いずれも革新的なコンセプトカーを出展して来場者の目を引いた。このほかホンダは新型「フィット」、トヨタは「ヤリス」を道内初展示。いずれも来月発売予定の人気コンパクトカーとあって、購入を考えている来場者が真剣に見入っていた。
「北海道自動車産業ゾーン」では、複数の道内ものづくり中小企業が独自の技術を持ち寄り、研究・開発を推進する「Team NEVS」による「観光地等向け牽引型EV」(愛称:cocomo)を紹介。また、民間企業として国内で初めて宇宙空間へのロケット打ち上げに成功したインターステラテクノロジズが「MOMO3号機」の実機を展示して人気を集めていた。
今回のモーターショーのアンバサダーとなった、札幌生まれの初音ミクが車体に描かれたGOODSMILE RACINGのレーシングカーも展示され、ファンの人だかりができていた。
子どもたち対象のイベントでは、車の組み立てとタイヤ交換の2つのプログラムが楽しめるトヨタの「キッズメカニック体験」が人気だった。