コスモ 松浦課長、ＡＩ給油許可実証視察

　コスモ石油マーケティングは１月29日、資源エネルギー庁石油流通課の松浦哲哉課長らを招き、国の補助事業として実施している『人工知能（ＡＩ）画像認証等による自動給油許可システム』の実証事業に関する現地視察説明会を開催した。
　同社では、ＳＳ過疎地などを想定した新たな人員効率化・省人化のモデルとして昨年度、国の補助事業で『ＡＩ画像認証自動給油許可システム』を開発。複数の監視カメラとＡＩ画像認識技術を使って、自動で給油許可を行うシステムで、ヒューマンエラーなどによる事故やトラブルを防ぐとともに、監視業務の効率化・省人化に活かそうと開発を進めている。今年度は同システムを実際のＳＳ現場に導入して、ＡＩ画像認識精度の向上や通年使用可能なシステムづくりを進めている。
　松浦課長らは同システムの実証を行っているコスモ石油販売セルフピュア東十条ＳＳ（北区）を訪れ、担当者から実証実験の意図や目的、システムの仕組みや役割などについて説明を受け、今後の事業展開などについて意見交換した。
　松浦課長は「人手不足問題への一つの解として、デジタル技術の活用による先駆的な取り組みと評価している。まずは安心・安全が第一であり、コストをかけても安全性の向上が図られるべきだが、製品価格の設定に際しては、人手不足問題に最も悩まれている過疎地のＳＳや１ＳＳディーラーの皆様への配慮を期待している」と述べた。