中国・四国 特集

【2020 新年特集】 四国特集 〝四国はひとつ〟を合言葉に➃

 今年の全石連総会・SSビジネス見本市を高知で開催する四国支部。減販の進展は全国を上回り、人手不足や高齢化も急速なスピードで進行している地域ではあるが、素晴らしい四国の魅力を満喫してもらえるよう1つになって成功を目指す。四国地区の現状や課題、高知総会に向けての抱負を四国支部長と4県の理事長に聞いた。

【愛媛・三原英人理事長】
 SSの社会的意義訴えて

 ――直面している課題は
 一部の地域では適正な利益が確保できないような状況が常態化しており、公正な競争環境実現へ向けた取り組みが急務だ。一方、有効求人倍率は高水準にあり、県外への進学、就職希望も多いため新卒の採用は難しく、人手不足が深刻化している。時間外労働や有給休暇取得などの「働き方改革」への対応をはじめ多くの課題を抱えているが、まずはいかに魅力ある企業であるかが大事ではないか。
 ――愛媛としての独自の取り組みは
 理事長就任時に公約として掲げた「SSの社会的地位の向上」の一環として、県が推進している自転車新文化創造を応援している。具体的には、サイクリストの支援拠点として、すでに50店以上が登録しているサイクルレスキュー店への組合員SSが加盟を今後も進めていく。また、SSの社会的存在意義の1つとしてエネルギー供給の〝最後の砦〟であるということをさらに周知させていきたい。災害対応については、県や警察などと連携しながら地域に安心安全を届けていきたい。
 ――次世代の経営者に
 燃料油の需要は減少するが、我々SSが果たすべき役割、機能はさらに増えていく。SSの社会的存在意義を一層高めるためには、進化と変化のモビリティ新時代に対する情報アンテナを張り巡らせ、新たな一歩を踏み出していってほしい。
 ――高知総会に向けて
 四国地区4県で連携して総会を盛り上げていきたい。せっかくの機会に、高知をそして四国を存分に満喫してほしい。四国は未知の魅力が豊富な土地だ。それを皆さん自身で発掘し、ぜひ体感してもらいたい。