中国・四国 特集

【2020 新年特集】 四国特集 〝四国はひとつ〟を合言葉に⑤

【香川・国東宣之理事長】
 カギは業界イメージ向上

 ――現状をどのように見ているか
 局地的には廉売傾向にある地域もあるが、全体としては棲み分けができていて、厳しい中でも多くのSSが健全な経営の推進に取り組んでいる。人手不足は香川県でも深刻になっており、募集しても応募がない状況が続いている。
 ――課題の解決に向けては
 人事制度改革や労働環境の改善を図り、魅力的で人の集まる会社づくりが必要。社員のモチベーションを高め、働き甲斐のある会社にしなければ人は集まらない。SSは将来展望が厳しい業界とのイメージを持たれており、まずはイメージを変えることも必要ではないだろうか。カーケアなど従来から手掛けてきたものをさらに充実させながら、ガソリンの販売にこだわらずエネルギー全般を取り扱うなど、商売の幅を広げていくことも大事になると考える。
 ――災害対応訓練にも積極的だが
 大きな災害に見舞われることが少ない県だが、災害に対する意識の低下、気の緩みを懸念している。災害時の燃料安定供給の期待に応えるためにも、新しい年も実地訓練などを定期的に実施していきたい。また、組合員の横のつながりは強く、組合活動への参加も積極的だ。こうした強みを武器にして交流の促進を図り、情報交換、共有を加速させ、SSネットワークをより強固なものにしていきたい。
 ――高知総会へ向けて
 8年振りの四国での全石連総会であり、なんとしても、成功させたい。来ていただいた方に、高知にそして四国に来て良かった、と言ってもらえるよう、香川県としても全面的に協力したい。