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損保ジャパンSSフォーラム 働き方改革好事例など発表

左から両毛丸善・長谷氏、志村・高橋氏、エムロード・三角氏
左から両毛丸善・長谷氏、志村・高橋氏、エムロード・三角氏

 損害保険ジャパン日本興亜は11月25日、都内会場で保険代理店SSを対象に「SSエグゼクティブフォーラム2019」を開催し、講演や情報交換会などSS経営に役立つ交流の場を提供した。
 好取組発表では、両毛丸善(本社・栃木県足利市、コスモ系・JXTG系)の長谷五郎社長(当時)、志村(本社・埼玉県志木市、出光昭シ系)の高橋秀明社長、エムロード(本社・熊本県熊本市、JXTG系)三角雄介社長が、「働き方改革」や「女性活躍」、「顧客管理」などをテーマにディスカッションを行った。
 働き方改革について三角社長は、「月1日の定休日を導入。給油以外のサービスをしない“ノーサービスデー”を設けるなど労働時間短縮に努めている」と話した。ノーサービスデーはフルサービス店でも窓拭きなどのサービスを一切しないため、1SSあたり4~5人体制を2人体制に減らすことに成功。ピット作業も行わず、空き時間にピットの掃除や機器のメンテナンスができるため、SSの美化にも繋がったという。「夏場は熱中症対策として1時間のノーサービスタイムを作り、会社がミネラルウォーターやお茶を用意。スタッフに休憩と水分補給をさせている」と述べた。
 女性活躍について高橋社長は、「5年前に大きな人手不足に陥り方向転換した。全店セルフ化、女性ができる仕事の見直し、IT関連への投資を行った」と説明。その結果、5年前と比べ新卒採用が0%から40%、女性スタッフは10%から50%まで増加した。育休制度を設け、勤務時間も融通がきくため、女性スタッフからは「明るく働きやすい職場」という声が挙がっている。「保険販売に注力するため専任の女性スタッフと保険事業部を立ち上げ、いまでは年間500件の保険契約を獲得している」という。
 顧客管理について長谷社長は、「顧客情報をデータ入力し、全店でメンテナンス履歴などを共有。集積した10万人の顧客データを活用し、スマホアプリと連携させてクーポンの配信、車検予約促進の案内などを送り、顧客の固定化、リピート率アップを図っている」と説明。「車のことならなんでも相談できるワンストップサービスのお店を目指している。そのためには保険の知識と提案力は不可欠である」と保険販売の重要性を強調した。