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FCAジャパン絶好調、ジープが牽引「過去最多」更新

一昨年11月投入の新・ラングラーがFCA躍進を牽引している
一昨年11月投入の新・ラングラーがFCA躍進を牽引している

 FCAジャパンは1月14日、港区の本社ビル内で新春記者会見を開き、2019年における同社ブランドのジープ、フィアット、アバルト、アルファロメオ合計販売台数が2万4666台となり、4年連続で過去最高記録を更新したと発表した。
 登録乗用車の新車販売台数が2.5%減、外国メーカー乗用車が3.2%減(ベンツ1.5%減、BMW8.2%減、MINI8.4%減、VW9.9%減、アウディ8.5%減、ボルボ6.8%増)と上位勢の不振が目立った中、同社は9.9%増販。特にジープは6年連続増販して同社全体の54%を占めるに至り、特にラングラーが急伸、10年前に比べると10倍に達したほか、グランドチェロキーがフルサイズSUVとしてBMWーX5、ボルボXC90、ベンツGLE、ポルシェカイエンを上回りトップに立った。
 ユーザーの平均年齢をみると、11年は業界平均48歳に対してジープ39歳、18年は平均53歳に対し39歳と変化なかった。そのほか、フィアット500とアバルト595/695のシリーズ合計も販売開始12年を経て過去最多を記録。アバルトのMT比率は48%とほぼ半数となっている。また、フィアットは国産車からの乗換比率が52%と高いほか、女性オーナー比率が05年の15%から18年には62%と大幅上昇しているのも特徴だ。
 FCA好調の背景について、ポンタス・ヘグストロム社長は「活動的な女性ドライバー、若い世代の自然愛好家、MT愛好家をはじめ、果敢に新規顧客の開拓にアプローチしている」などと強調。全ブランドで限定車を積極的に投入したことや新コーポレートアイデンティティ導入によるディーラー拠点の充実強化・拡充、各種マーケティング施策などが奏功している。