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石油協会・3Q試買分析 G不適合率低水準続く

 全国石油協会が集計した今年度第3四半期(10~12月)におけるSS4油種の試買分析結果によると、試買件数・不適合SS数はそれぞれハイオクが9345件・4SS(前年度は9770件・4SS)、レギュラーが9786件・1SS(1万348件・2SS)、灯油が1万32件・25SS(1万662件・19SS)、軽油が9715件・21SS(1万238件・30SS)、合計3万8878件・51SS(4万1018件・55SS)となった。
 不適合の内訳・理由として、ハイオクは「硫黄分」が3件(前年度4件)、「オクタン価」が1件(0件)、「蒸留性状」が1件(0件)で、硫黄分はホース由来、オクタン価はレギュラーガソリンの混入が原因。蒸留性状不適合はホース由来の重質物質が原因と推定される。
 レギュラーは「灯油混入」が1件(0件)、灯軽油の混入が原因。
 灯油は「硫黄分」が1件(2件)、「引火点」が3件(5件)、「セーボルト色」が22件(14件)で、硫黄分はホースの影響、引火点は荷卸し時の揮発油の混入、セーボルト色はホース内滞留の影響が原因と推定される。
 軽油は「硫黄分」が5件(11件)、「引火点」が14件(10件)、「クマリン」が3件(9件)で、硫黄分は重質油かホースの影響、引火点は荷卸し時の揮発油の混入、クマリンは灯油の混入が原因。
 同協会では今年度も試買対象SSを重点化している。
 第3四半期の不適合率は前年度と同程度の低水準で、灯油引火点不適合も減少傾向となった。引き続き「荷卸し時のコンタミに注意を」と呼びかけている。