【2020 新年特集】 全国企画(広島) 我が社・SSの金メダル
東京オリンピック・パラリンピックイヤーとなる2020年の全国企画を飾るのは、『我が社・SSの金メダル』。①水産王国稚内を支えてきた販売業者②地域貢献でソフトバレーボール大会を後援する販売業者③金メダル級のお米を販売する販売業者④コーティングの全国大会に山梨チャンピオンとして出場したSSマン⑤24年のパリ五輪を目指す中学1年生を支援する販売業者⑥全国制覇を果たした軟式野球部を持つ販売業者⑦洗車の技術と顧客管理で圧倒的な実績を上げるSSウーマン⑧シェルのリテーラー部門世界一となった販売業者⑨旧銀行の建物を維持・管理し、町おこしを支える販売業者―という、9つの地域にさん然と輝く金メダル級の取り組みを紹介する。
山陽石油・シェルリテーラー世界一
日々の積み重ねが最高の結果に
少子高齢化、若者の車離れなどでSSを取り巻く環境は厳しさを増しているが、厳しい競争を勝ち抜くため、長きにわたりたゆまぬ努力を続け、お客様へのサービスの提供に磨きをかけている会社がある。広島の大野石油グループの山陽石油(広島県福山市、大野徹社長・出光昭シ系)は今年、世界中のシェルグループのリテーラーの頂点に立ち、その優れたサービス力を全世界に披露するとともに、今後も一層のサービス向上に努めることを誓う。
このコンテストはシェルのプログラム「PMtDR」(People Make the Difference Real)に基づき、研究開発・製造・販売などの各部門で世界中のシェルグループの企業が競い合うもので、日本の出光昭和シェルでは7年連続でリテール、いわゆるSS部門にエントリーした。調査には年4回、世界統一基準の覆面モニターが入り、いつ行っても、どのSSに行ってもグループの基準を満たし、さらに顧客を増やしているということを前提に、Ⅴ-Powerやヒリックスオイルなどの商品説明がしっかりできているかなどで審査される。まずは国内予選を経てカントリーリテーラーという日本代表の座を獲得。基準を満たした国内のリテーラー総勢20社40人で決戦の地シドニーへ向かった。あくまで日本代表は山陽石油。実は人間が差別化商品ということで表彰はすべてSSではなく大野社長個人が受ける形となっていた。最終審査は世界を南北アメリカ、ヨーロッパ、アジア、中国、ライセンスマーケットの5つに分けて行われた。日本はライセンスマーケットに属し、その中でトップとなり、最後は5つの地区の中のチャンピオン、すなわち世界一を獲得するに至った。決定の瞬間はチームジャパン40人全員でその喜びを分かち合った。「やはり世界一というのは格別」と大野社長。「社員一人ひとりが世界の頂点を目指すという明確な目標を持って日々の仕事に取り組んだことが、今回の成果に結びついたと思う。これからも世界一の自信と自覚を持って、地域の中で存在感を発揮していきたい」と意欲を見せる。