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2020年1月18日
市況概況・12月 小売概況 46県で粗利下落
茨城、徳島で2桁割り込む 前年比マージン大幅減
12月の原油価格は2ヵ月連続で反発した。それに伴い、ガソリン卸の陸上スポットも値上がりが続き、系列仕切りも4ヵ月続けて上昇。一方でガソリン小売粗利(全国平均値)は前月比で1・3円下落した。また、いわゆる業転格差は4・9円に拡大した。
資源エネルギー庁調査によるレギュラーガソリン小売市況12月の全国平均は、前月比1・0円高の147・9円となり、値上がりに転じた。最低価格も2・1円高の142・7円に値上がり。また安値SS代表格のジョイフル本田も4・0円高の135・0円に値上がった。
ガソリン小売粗利推計は、全国平均で前月比1・3円安の14・2円となり、滋賀を除くすべての都道府県で粗利が下落した。また前年比では平均7・3円の大幅下落となった。
地域別だと、中国の平均マージンが12・5円とやや低迷している。都道府県別だと徳島が8・6円と最も低くなった。
マージン推計値でみると、20円以上となったのは大分、鹿児島、沖縄の3県にとどまり、徳島、茨城の2県は2桁マージンを割り込んだ。ただし、粗利推計幅の算定基準としているエネ庁小売市況調査はフルSSも対象に含まれるため、セルフの多い激戦地の実勢値はさらに低マージンの可能性がある。
軽油の小売全国平均は前月比0・9円高の128・4円と値上がりに転じた。粗利推計は前月比1・5円安、前年比6・1円安の18・5円。
灯油店頭(㍑あたり)の小売全国平均も前月比0・4円高の92・1円と反発した。粗利推計は前月比1・9円安、前年比6・9円安の14・8円となった。