全国 需給解説

需給解説・12月 在庫 ガソリン前月比横ばい

前年比では13%積み増し

 12月ガソリン販売推計は前年比3・4%減の439・2万キロリットルとなり、3ヵ月連続で減販となったと推計される。一方、12月のガソリン在庫は167・3万キロリットルで低水準が継続したとみられる(2019年12月の販売量と月末在庫は本紙、19年度販売量は資源エネルギー庁推計)。

 エネ庁統計の11月末在庫はガソリンが前月比3・1%増、前年比4・8%減の167・4万キロリットルと2ヵ月連続で積み増したが、過去10年間で在庫量は3番目に少なく、在庫日数は5番目の少なさとなり、余剰感の薄れは続いている。灯油は1・3%減、3・2%減の269・4万キロリットルと取り崩し、過去10年間でみると在庫量は3番目に少なく、在庫日数は5番目の少なさとなった。軽油は10・8%増、12・2%減の149・8万キロリットルと、過去10年間では在庫量・在庫日数ともに5番目の少なさとなった。
 一方、12月末の在庫推計はガソリンが前月比横ばい、前年比13・4%増の167・3万キロリットルと推測。過去10年間でみると在庫量は5番目に多く、在庫日数は3番目に多くなる見通しだ。灯油は1・3%減、3・2%減の220・5万キロリットルと推測。過去10年間で在庫量は3番目に少なく、在庫日数は5番目に多くなったとみられる。軽油は10・8%増、12・2%減の131・1万キロリットルと推測。過去10年間で在庫量・在庫日数ともに最も少なくなったとみられる。