全国
需給解説
2020年1月21日
需給解説・12月 スポット 粗利を〝率〟で考える
全石連経営部会ではガソリン粗利について、何円という額ではなく、何%という利益率で考えるべきという話が出始めている。こうした考えの発端は消費税が10%に増税されたこと。クレジットカード手数料も1~3%など、率でのコスト負担となる。増税やカード普及に伴う手数料増に対して転嫁不足を回避するには率での対応が必要という考え方だ。加えて、原油価格が高止まりする中、ガソリン粗利を額で考えているとますます利益率が低下することになる。簡単にいえばレギュラーガソリン小売価格が100円の中、粗利額10円なら利益率10%だが、150円で10円だと7%になってしまうことになる。
ちなみに昨年10~12月のガソリン、灯油、軽油の小売粗利率は別表の通り。現在、経営部会ではガソリン小売粗利20%を標榜する声も挙がるが、軽油においてはすでにその水準を超えている。