全国 近畿・大阪 特集

【2020 新年特集】 全国企画(和歌山) 我が社・SSの金メダル

~地域にさん然と輝く取り組みを紹介~

 東京オリンピック・パラリンピックイヤーとなる2020年の全国企画を飾るのは、『我が社・SSの金メダル』。①水産王国稚内を支えてきた販売業者②地域貢献でソフトバレーボール大会を後援する販売業者③金メダル級のお米を販売する販売業者④コーティングの全国大会に山梨チャンピオンとして出場したSSマン⑤24年のパリ五輪を目指す中学1年生を支援する販売業者⑥全国制覇を果たした軟式野球部を持つ販売業者⑦洗車の技術と顧客管理で圧倒的な実績を上げるSSウーマン⑧シェルのリテーラー部門世界一となった販売業者⑨旧銀行の建物を維持・管理し、町おこしを支える販売業者―という、9つの地域にさん然と輝く金メダル級の取り組みを紹介する。

洗車メニュー表でセールスする川口さん
洗車メニュー表でセールスする川口さん

御坊南海バス小野SS・スーパー油外収益レディー
神洗車で信頼をがっちりと掴む

 和歌山県御坊市に本社を置く御坊南海バス(佐伯一也社長・コスモ系)の小野SSに勤務する川口沙也加さんは入社8年目。同社にとってはまさしく「金メダル」を渡したくなるスーパー油外収益レディーだ。学生時代にアルバイトでSSを経験したが、就職は他業種へ。SSの活気とサービスの楽しさが忘れられず、SSで働くことを熱望し、同社に雇用された経歴を持つ。
 川口さんのキャリアがすごい。乙四資格は当然、女性保有者が少ないキーパー1級を5年前に取得。いまや「洗車は命」とまで言い切るほどの自信と技術力を持つ。
 「お客様に車をお渡しするときに、自分の車がきれいになったと言わせるのは素人作業。プロの技術でびっくりさせてこそ本物」と強調する。
 南海電車系列のバス給油などの法人客も多いが、なんといっても地元の顧客が来店する頻度が極めて高い。フルSSの強みで、比較的年齢層の高い顧客のカーケアニーズに応えている。
 川口さんはだれにでも笑顔で、丁寧な対応を心掛ける。顧客からは「沙也加ちゃん」と呼ばれ、川口さんを見込んで洗車コーティング会員になったというファンは増えるばかりだ。川口さんの“神洗車”待ちでセールスルームがあふれかえる。
 「出来上がった車をお渡しするときのお客様が満足される瞬間が大好き」と笑顔で語る。当然のように、顧客の来店頻度も把握している。「きょうはAさん、明日はBさんとCさん」とそらんじながら予定を立てて、コーティングの段取りを決める。その予定に沿ってほぼ来店する顧客に対応する川口さんを、同SSの山端良幸所長も感心しきり。「僕は油外の目標金額設定をするだけ。洗車は主に川口さんが顧客ごとにブレイクダウンしてチャレンジしてくれる」。そのおかげで油外収益があと一歩で1㍑あたり20円に達するという。油外は所長、男性社員、川口さん、男性アルバイトの4人で頑張るが、6割を洗車が占め、その半分は川口さんの実績によるものだ。