中国・四国 特集

【2020 新年特集】 四国特集 〝四国はひとつ〟を合言葉に②

 今年の全石連総会・SSビジネス見本市を高知で開催する四国支部。減販の進展は全国を上回り、人手不足や高齢化も急速なスピードで進行している地域ではあるが、素晴らしい四国の魅力を満喫してもらえるよう1つになって成功を目指す。四国地区の現状や課題、高知総会に向けての抱負を四国支部長と4県の理事長に聞いた。

【徳島・藤川博之理事長】
 SS網維持に後継者育成を

 ――直面している課題は
 県外業者の進出もあって県内の市場環境は厳しく、消費増税後も不安定な状況が続いている。限られた市場の中で、販売量も全国に比べて少なく、存続のための利益の確保が難しい状況となっている。人手不足や後継者不足なども大きな問題だ。
 ――どのような取り組みが必要か
 人材の確保に関して感じることは、石油の重要性は理解しているものの、業界の先行きを不安に思う人も多く、新卒者や本人だけでなく、就職担当者や家族といった人も含めて説得できるだけの状況を作っていかなければ、採用に結びつけるのは難しいということだ。イメージを変えていくため、SSの取り組みなどをわかりやすい形で示し、将来展望を伝える必要もある。また、働き方改革の導入で業務の効率化や、生産性の向上を図ることが必要になる一方で、若い人はがむしゃらに頑張ることで必ず伸びる時があり、どんどん仕事を与え、伸びる芽を摘まないことも大事になる。
 ――将来に向けては
 今後もある程度のSS減少は避けられないと思われるが、特に都市部以外の地域ではSSネットワークの維持が課題となる。問題を共有する自治体などとも連携して対応することが必要になることもあるだろう。減販はさらに進むことが予測されるが、新しい年こそは適正なマージンを確保して健全な経営を構築を目指したい。
 ――高知総会に向けた意気込みを
 四国は4県で小さな地区だが、小さいなりに団結して良い総会にしたい。高知らしさ、四国らしさを感じ、楽しんでもらえればと思う。徳島としても成功のため、できる限り努力したい。