中部・愛知 組織 行政・政治

愛知 河村名古屋市長にコストコ反対陳情

県2ヵ所目のSS断固反対
河村市長(右)に陳情書を手渡す宇佐美理事長(名古屋市役所で)
河村市長(右)に陳情書を手渡す宇佐美理事長(名古屋市役所で)

 【名古屋】コストコホールセールジャパン(川崎市)が全国14ヵ所目のSSを名古屋市守山区に新設する問題で、愛知石商(宇佐美三郎理事長)と県油政連(太田啓一会長)はさる27日、名古屋市役所に河村たかし市長を訪ねSS建設反対の『陳情書』を手渡した。
 陳情したのは宇佐美理事長、地元守山区の水谷宗一朗副理事長(アブサダ社長・JXTG系)、竹尾武比古副理事長(フタバ興産社長・同)、近藤雄二副理事長(東栄事業社長・出光昭シ系)、堀場幹生副理事長(堀場石油社長・コスモ系)。コストコSSの廉売で、災害時を含め地域住民の暮らしを懸命に守っている既存店が、各地で廃業に追い込まれている実態などを説明。宇佐美理事長は「量販店進出は容認するが、SS併設については絶対反対」の書面を渡した。
 河村市長は「趣旨はわかりました」と陳情に理解を示した。だが、市中心部から離れている進出地の地域活性化などのため、同市はコストコ受け入れに前向きで、SS限定とはいえ反対陳情が実を結ぶかは微妙な情勢。
 コストコ守山倉庫店は、敷地約3万400平方㍍、鉄骨3階建て1階店舗、2・3階が駐車場(760台収容)。すでに整地工事が行われ、今月から建築着工し11月竣工、12月開店の予定。1~2ヵ月前には先行オープンする予定のSSが店舗敷地内に併設。3油種(ガソリン・ハイオク・軽油)の計量機9基(同時給油車両18台可能)、灯油計量機2基を備え、開業すれば東海地方では最大規模のSSとなる。同県では常滑市にコストコ中部空港倉庫店SSが営業しており、単県での2店舗目は同県が初めて。