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山口・周防大島町 復旧進むも難問山積

山口県周防大島町と対岸の大畠町を結ぶ大島大橋
山口県周防大島町と対岸の大畠町を結ぶ大島大橋

 山口県周防大島町と大畠町とを結ぶ大島大橋に一昨年10月、貨物船が衝突する事故が発生し、島への石油製品の配送が断たれる事態に見舞われたた周防大島町。事故から1年が経ち配送の不安は解消されたものの、過疎化の進展や人手不足など直面する課題は少なくないようだ。
 事故当時は橋が通行できなくなり、ローリーをフェリーで運搬し、島内の燃料の安定供給に努めた。佃一郎山口石商周東支部周防大島地区長(小松物産社長・出光昭シ系)は「供給を継続でき、島民の生活を守ることできてよかった」と振り返る。その後も7月までは橋の通行規制が続くなど不自由な日々を過ごしたが、現在は事故前とほぼ変わらないところまで復旧した。
 しかし、島では人材確保など課題も山積。採用については折込広告やネットなども使い広く募集しているが、雇用条件の不一致などで採用までに至らないケースも多いという。人口減少や過疎の進展も著しく、今後は地下タンク問題などで事業継続が危ぶまれるSSや後継者不在により廃業を余儀なくされるSSも現れかねない状況にあるという。
 さらに発券店値付けカードの利用も広がってきており、得意先が同カードの利用に変わりマージンが圧縮されるなど収益環境への影響も懸念されている。