石油連盟 都道県別販売実績・11月
石油連盟がこのほどまとめた2019年11月の都道府県別・石油製品販売実績によると、ガソリンは前年比で2・4%減と大幅に減販した。また、前月比は2・4%増となり、消費増税の反動減販などから極端に販売量が落ち込んだ前月と比べ、減販傾向はわずかに改善したことになる。月間のガソリン販売量は388万キロリットルとなった。灯油は前年比6・5%増、前月比で79・0%増となり、暖冬傾向が影響し荷動きが鈍かった市場もようやく本格的なシーズン入りを迎えたことを示し、販売量は133万㌔㍑だった。軽油は前年比で4・0%減、前月比で1・1%増となり、前月の反動減販からは上向いたものの、依然として需要の低迷が続く。販売量は275万キロリットルだった。燃料油計は1328万キロリットルで前年比5・6%減、前月比5・7%増となった。
【ガソリン販売実績】
19年11月のガソリン販売量は、前月比で2・4%増となり、消費増税の反動減販、その後の買い控え傾向を如実に示した前月からは好転の兆しをみせた。だが、前年比では2・4%減となり、2ヵ月連続の減販となった。
都道府県別では、前年比で10・4%増の青森を筆頭に、5・6%増の北海道、3・8%増の福岡、3・0%増の兵庫、2・4%増の高知と続く。この結果、15道県で増販となり、32都府県は減販を記録した。
販売量が伸びなかったのは愛媛の13・2%減、東京の11・7%減、宮崎の8・9%減、愛知の4・8%減、千葉の4・5%減などとなっている。
前月比では、6・1%減の沖縄、4・2%減の三重、2・5%減の大阪、宮崎など9県が減販となっている。
【灯油販売実績】
11月の灯油販売量は、全国平均が前年比6・5%増と増販となった。販売数量でも133万キロリットルとなり、前月比で79・0%増、数量規模で50万キロリットル増となった。暖冬による需要減が懸念されていたが、ようやく本格的な稼働期に入ったものと思われる。都道府県別では前年比で34・8%増の三重、30・2%増の青森、22・0%増の栃木、21・6%増の愛知、18・4%増の北海道など28道県が増販となった。三重は前月も唯一、増販を記録し、灯油需要が堅調であることがわかる。
【軽油販売実績】
11月の軽油販売量は全国平均が前年比で4・0%減となった。前月に続き4%減となったことから、減販傾向がさらに顕著になった。販売量は275万キロリットルで、前年に比べ9万キロリットル程度市場規模が縮小した。
都道府県別では前年比で19・2%増の石川、16・3%増の長崎、14・0%増の和歌山、11・8%増の秋田、6・5%増の鳥取などとなったが、逆に27・3%減の東京、12・9%減の島根、9・9%減の愛知、9・8%減の沖縄、7・1%減の徳島など23都府県が減販を記録した。
11月の燃料油合計は全国平均が前年比で5・6%減となり、1年前との比較で市場規模は約80万キロリットル縮小したことになる。