東北 行政・政治

東北経産局・中高生が省エネ政策巡り論戦

政策効果や実現性も十分検討された提案が目立ったコンテスト
政策効果や実現性も十分検討された提案が目立ったコンテスト

中高生が省エネ政策を立案し、互いに議論しながら内容を高め合うパブリック・ディベートコンテスト(東北経済産業局など主催)が1月12日、仙台市で開かれ、高校の部では宮城野高(宮城)、中学の部ではいわき中央台北中(福島)が優勝した。
 東北で初開催のコンテストには12校から14チーム、82人が出場。試合前のあいさつで東北経産局の奥村浩信資源エネルギー環境部長は「1次エネルギーの90%以上を輸入に頼る日本で、エネルギーの安定供給は綱渡り状態だ。次世代を担う皆さんも省エネと豊かな生活維持を両立できるアイデアを出してほしい」と呼びかけた。
 コンテストは2チーム対戦形式で、最初にそれぞれが提案する政策を説明し、疑問点などをぶつけ合う意見交換を経て細部を修正した政策を再提案する流れ。各チームは火力発電に頼る国内現状を十分認識したうえで、CO2排出削減などを念頭に具体策を提案した。

 高校の部では、家庭内の電気使用を可視化するシステム設置支援(宮城野高)や貨物と旅客の混在輸送で運送ロスを減らす道路運送法改正(仙台一高)、バイオガス発電の原料となる残飯の回収ボックス設置(盛岡三高)などの提案があった。