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2020年1月18日
年末年始商戦 9連休と好天が需要後押し
燃料・油外〝総じて堅調〟 レンタカー、洗車フル稼働
都内における今冬の年末年始商戦は、休日の日並びと天候にも恵まれ、燃料油・油外いずれも堅調推移との評価が目立った。特に都心部では洗車が好調で待機の車列ができる場面も多く見られた。一方、暖冬傾向の影響から灯油需要は伸び悩んでいる様子が伝えられた。
ガソリン需要は「ほぼ横ばい」「若干減少」とするSSもあったが、構造的需要減を踏まえると“総じて堅調”との見方が多く、特に都心部や郊外の地場店からは「1割程度良かった」「実に久しぶりで前年をわずかながら上回った」との声も聞かれた。
今冬は12月27日が仕事納め、1月6日が仕事始めとなったユーザーは多く、9連休となったことで交通量が分散化し、例年ほどの激しい渋滞は影を潜め、ドライブの出足を後押しした。法人需要は26~27日がピークだったが、30日午前中を中心に一時雨が降ったことで個人客も含め洗車利用の底上げにつながった。また、カーケアに当てる時間的余裕もあったことで、給油と併せて来店機会が増え、顧客の分散化が需要押し上げに寄与した。
さらに「レンタカーがフル稼働で、洗車も後を絶たず、タイヤ交換は29日で終えるようにした」という郊外のセルフ店では、給油せず洗車のみの利用客も3台に1台程度の頻度で見られたほか、都心部では大みそかの閉店時間まで洗車客が途切れない地場店も散見された。
一方、正月に初めて店休日を設けたり休日数を増やすなど、人手不足や働き方改革に対応したSSも増加傾向だった。また、仕切価格の連続値上げを受け、量販店でも昨年中に価格転嫁を積極化。これに対し法人主体SSは被りが積み上がったため、年明け早々から値上げ要請に動いているケースも多いようだ。