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2020年1月18日
年末年始商戦暖冬に泣く 灯油、スキー客需要激減
東北地方の年末年始商戦は、積雪がほとんどない暖冬・少雪の影響で全般に振るわなかった。除雪が必要な積雪となった地域がほとんどなく、除雪作業向けの軽油が出なかったほか、灯油も伸びなかった。
山形市の蔵王温泉では標高の低いゲレンデは草地が見える状態となり、スキー客が大幅に減った。温泉街にあるSSでは「例年はひっきりなしに給油に訪れるスキー客の車がぱったりなく、前年の何割減とかいう話じゃない」と顔を曇らせた。
豪雪地帯の米沢市でも道路に全く雪がない年の瀬となり、市内のSSは「大雪となった前年の年末は灯油配達の注文が殺到したが、今冬はさっぱり。道路が乾いたので洗車は伸びたものの、ガソリンも出なかった」と話す。
福島県会津若松市のSSも「雪がないと頼みの灯油が伸びない」と残念そう。唯一、年末にまとまった雪が降った青森のSSも「大規模に除雪車が出るような雪にはならず、3油種とも振るわなかった」と話す。
一方、働き方改革対応で、元旦だけでなく2日や3日にも休業するSSが見られた。元旦、2日と休業した福島市のSSは「売り上げにそれほど大きな影響はなかった」と振り返った。