北日本石油　好評！ＳＳで餃子販売

　北日本石油（コスモ系）盛岡・釜石販売支店の直営ＳＳ４店舗で、北海道で有名な「ぎょうざの宝永」の冷凍餃子を販売して好評だ。北海道出身の山田利雄支店長らが「店の話題づくりに」と販売を始めると、餃子目当てに来店する客も増えた。ＳＳでは屋外での物販に規制緩和の動きが出ており、ＳＳサイドビジネスの行方を占う点でも注目される。
　宝永の餃子は北海道音更町の小さな中華料理店のサイドメニューが発祥。美味しいと評判となり、いまでは持ち帰り専門の冷凍餃子として北海道では知らない人がいないほど有名なグルメ商品に成長した。山田支店長と同支店の尾花征平ＳＳグループ長は、北海道で北日本石油の関連会社アヅマサービスに勤務していたときの取引先だった宝永と交渉し、販売にこぎ着けた。
　サービスルーム内に保冷庫を置き、販売を始めて１年。広告費をかけずにＳＳで給油客にチラシを配り、ＬＩＮＥ告知しただけだったが、徐々に口コミで浸透。いまでは40個入り２２００円（税込み）の袋が月１００袋ほど売れるＳＳもある。盛岡のＳＳでは「独特なもちもち食感とニンニクの効いたパンチのある味に惹かれ、通販で取り寄せていた」という客もいて、送料なしで買えると好評だ。徒歩や自転車で買いに来る客もいるが、車で餃子を買いに来たついでに給油する客もいる。
　山田支店長は「赤字にならない程度の値段設定にしたため直接の利益にはつながっていないが、ＳＳの話題づくりという目的は達成できた」と話す。北日本石油発祥の地北海道は食の王国だけに、今後も野菜フレークなど北海道グルメ販売の第２弾、第３弾も検討していくという。