関東・東京
組織
2020年1月8日
東京・灯油委 連携深め“復権”を
灯油の経済性・有用性アピール
東京石商灯油委員会(金子稔委員長)は12月26日、今年度第2回目の会合を開き(写真)、灯油販売事業の継続に向けて①適正なマージン・運賃の確保に加え、②灯油のメリットである温かさと経済性③災害時等における石油ストーブの有用性に対するアピール強化の重要性を再確認した。
灯油商戦は前シーズンが記録的減販に見舞われた反動から、全国的な今シーズンの序盤戦は「販売量はやや改善した程度」「西に行くほど販売不振」「需要地の北日本で、コスト転嫁のタイムラグが生じている地域も散見される」などと分析された一方、「ホームセンターや生協も安値原理主義から脱却している」「宅配便やデパートは、小さな荷物でもしっかり配送費を確保している。灯油はどうか」といった提起もみられた。
また、灯油販売を取り巻く商環境として「省エネ機器の普及」「住宅等の気密性向上」「燃料転換に伴う販売機会の消失」「家族の不安に起因する独居高齢者世帯の灯油離れ」などの実態を挙げた。
そのうえで会合では、関係業界の連携を深めて対外PR活動をさらに積極展開し、配達の維持も含めて“灯油復権”に取り組む必要があるとの認識を改めて共有した。